顔のニキビに新薬エピデュオゲルが発売されました。

当院は数年前にこの外用薬を１年間使用する治験に参加していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これまでのべピオゲル（過酸化ベンゾイル）と

ディフェリンゲル（アダパレン）を合わせた薬剤です。

 

従って特徴や注意事項はその２剤を合わせたものとなります。

①角質剥離作用による白ニキビの改善

ディフェリン＞べピオによる作用で、べピオゲル単独では

白ニキビが減らない場合にいいでしょう。

べピオゲルとディフェリンを混ぜて使用するよりも

初めから混合されている方が両者が薄め合わずに済みますので

より効果が高いでしょう。

逆に肌の刺激感は増しますので、よく保湿してから外用します。

②殺菌作用による赤く腫れたニキビの改善

これはべピオゲルによる作用です。

殺菌作用は半永久的に続きますので、抗生物質外用の際の

耐性菌出現を引き起こすことがありません。

ただし、漂白作用がありますので衣類やリネン、髪の毛の

脱色に注意が必要です。

その他の注意としてはディフェリンが配合されているため

日焼け禁止、妊娠禁止です。

 

＊昨年からニキビは抗生物質の内服・外用から

過酸化ベンゾイル外用の時代となりました。

発売順ですと

べピオゲル

デュアックゲル（クリンダマイシンが配合されているため１２週間限定）

今回のエピデュオゲル（顔のみ、妊娠禁止）

と３種類となり、どの薬剤を選択するか

皮膚科医の腕が試されそうです。