ニキビの治療と予防の両方を兼ねた外用薬

「べピオゲル（１本１５ｇ）」が

４月１日から保険の適応で発売開始となりました。

主成分は過酸化ベンゾイルで

強力な殺菌作用と角質剥離作用の両方を持ちます。

赤く腫れたニキビには主に殺菌作用が

毛穴のつまりには角質剥離作用が効きます。

今までは殺菌のために抗生物質の内服外用でしたが

殺菌作用を維持することができないため

悪化時の一時的な使用でした。

過酸化ベンゾイルは使用を継続しても

耐性菌が出現しないため

殺菌力が続きますので、使用し続けることで

治療と予防の両方ができますので

ニキビがあるときはもちろん

ニキビがないときにも外用することで

ニキビのない肌を維持する治療という

あらたなステージに到達することができます。

これまでのディフェリンゲルと同様に

角質剥離作用が有るため２０％弱の方に

刺激感や皮膚が剥けるといった現象が

２週間ほど生じます。

当院では、この外用薬の治験に参加していましたので

外用後の反応や対処にも経験が豊富です。

今回のべピオゲルは過酸化ベンゾイルが２．５％配合されています。

効果が弱い方には今までどおり自費にて

５％、７．５％の過酸化ベンゾイル（アクネクリーム）も

販売しております。