ヒップホップ入門者の私にとってNUJABESは特別な存在です。ハウスミュージックを主体に聴いていたころ、私にとってヒップホップはとても聴きづらい音楽で時々エミネムのようにとても売れたものを耳にする程度でした。しかし、彼の音楽はヒップホップで体がノッテしまうというよりは、心が動かされてしまう感覚に襲われます。私と同じ感覚を覚えている方は恐らく多いことでしょう。そんな中毒になると彼らのCDやHyde Out ProductionのCDを集め、次の作品が発売されることを心待ちにしてしまいます。
そんな中、今回NUJABESが編集したmodal soul classicsは、彼がこれまでに影響を受けた作品や原曲が収録され、実際にどのように彼がその曲を感じたかなどのエピソードも書かれており大変感激しました。
個人的には、3.atoll moao/Goldlix 4.Under the Hood/Specifics 8.Sound Network/Unison 12.Folklore/clammbonあたりが大好きです。
いつもどおりHMVのレビューを下に引用しておきます。
「ヌジャベスプレゼンツ！コンピの枠を遥かに超えた一枚のアルバムとしての最高のコンピレーションアルバム。Nujabesがこれまでの活動で培った音楽感に至る過程で良く聴いた曲、ジャンルは違えど同じ思いを感じる曲、影響をうけた曲をパーソナルな視点から撰び尽くした70分の小旅行。クラムボンやDSKのNujabesがインスパイアされリミックスも制作した曲の原曲を始め、Haki　R.Madhubutiによるキラースピリチュアルジャズ、Specificのアンダーグラウンドクラシック、UKのプロデューサーGoldlixによるアナログオンリーだったブレークビーツ、奇才Todd Rundgrenの永遠の名曲、キューバのジャズピアニストOmar Sosaによる至福のバラードなどジャズ、ヒップホップ、ロック、ポップスを横断し、メジャーとインディーの壁も取り払った選曲は、通常キーワードのもとにあるカテゴリーからの曲を集められるコンピレーション制作とは一線を画す仕上がりで、Nujabesによる「人生においてより音楽を深く楽しんでいけるきっかけになれば」という想いが込められている。藤田二郎による書き下ろしのアートワークも、アートワークが愛されるHydeoutのリリースの中でも最高と思える素晴らしさ！」